開会の挨拶

開会のご挨拶
きょうだい支援を広める会 有馬靖子

本日は年度末のお忙しい時期に、予定を調整してお越しいただきどうもありがとうございます。

今日ここにマイヤーさんがいてくださるというプロジェクトが実現するまでの歴史も含めて、講師のマイヤーさんと通訳の金子さんのご紹介をさせていただき、それをもって開会の挨拶とさせていただきます。

マイヤーさんは最初障害児のお父さんのサポートに取り組み、その後きょうだい支援を始められました。
最初のシブショップは1982年に行われました(37年前です)。
そして、1990年に「きょうだい支援プロジェクト」を設立し、シブショップを全米に広める「仕事」を始められました。

インターネットの黎明期(れいめいき)の1997年に、私はインターネット経由でマイヤーさんと出会いました。この出会いがあったのは、この少し前に私が持田恭子さん(現:ケアラーアクションネットワーク)と出会えていたからでした。
私の欲しかったサポートはここにあると思い、すぐに(翌1998年)マイヤーさんに会いに行きました。
そして「きょうだい支援」という考えを日本にも根付かせたいと考え、「きょうだい支援の会」として2001年と2005年にマイヤーさんを日本にお呼びしました。
そして、2001年の2日間トレーニングに参加し、シブショップを実践してくださった(現在は休止)井上雅彦さんから、「きょうだい以外も参加できる、きょうだい支援に関する情報交換の場を創ってほしい」と要請があり、「きょうだい支援を広める会」を立ち上げました。

通訳の金子さんは、実は私の高校のときのクラスメイトなのですが、きょうだい支援活動を始めたばかりの頃の私をひょんなことから見つけてくれて、2001年のときから通訳を務めてくださっています。
2人息子さんがおられるのですが、上の息子さんに脳性麻痺と知的障害があります。

さて、マイヤーさんにはその後2008年に日本自閉症協会の全国大会に来ていただき、今回は4回目となります。
2008年の2日間トレーニングの受講生の一人が、本日きょうだい支援を広める会の一員として司会を務めてくださる滝島真優さんでした。滝島さんは、2008年から栃木県で障害児のきょうだいのためのプログラム「きょうだい会SHAMS」を始められ、本日資料としてお配りしている翻訳冊子(初版は2001年発行)をバイブルだとおっしゃってくださっています。

今回マイヤーさんをお呼びすることができたのは、大阪のしぶたねさんが全国182団体の中から選ばれ、よみうり子育て応援団大賞を受賞されたからです。
しぶたねは、2001年の2日間トレーニングに参加された清田悠代さんが立ち上げ育ててきた、病気の子どものきょうだいをサポートする団体です。
マイヤーさんは昨年(2018年)10月に引退されたので、ほんとうにぎりぎりのタイミングでした。

しぶたねさんをはじめとする様々な方の努力によって、日本でも確実にきょうだい支援は広まってきていますが、「仕事」の一環としてきょうだい支援に取り組んでくれる方の数では、アメリカに大きく引き離されています。
どういうことかをもう少し丁寧に説明しますと、アメリカのシブショップはしかるべき組織の有給スタッフが運営の中心を担い、そこにボランティアも関わるという形で運営されているけれど、日本ではそうではないということです。
本日の講演と明日のデモンストレーション・シブショップ、仙台での講演、大阪での講演が、このギャップを縮めるための強力な一助となることを願っています。

以上で開会の挨拶とさせていただきます。


※当日述べた挨拶を少し加筆修正しています。

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